音ネタを続けまして、今日のお題は「カポ」。
ギターのネックに挟んで、ギター全体の音を上げる装置ですね。(ちょっと荒っぽい説明…)
例えばCのコードを普通に押さえると、当たり前ですがCコードが弾けます。
しかし、ネックの2フレットのところにカポを挟んでCのコードを押さえると出てくる音はなんとびっくり1音上のDのコード音が出てくるのです。
このカポが、音感という観点からみるとなかなかにくせものな存在。
例えば、先のCコードの音っていうのは…ちょっと説明長くなりますよ…6弦開放5弦3フレット4弦2フレット3弦開放2弦1フレット1弦開放という、低い音から「ミドミソドミ」という構成音からなるのですが、2フレットにカポしてCコードを演奏すると、実際出てくる音が絶対音的には「ファ#レファ#ラレファ#」なのに、どうしてもしばらく経つと、Cコードフォームは「ミドミソドミ」というイメージが影響して、「ファ#レファ#ラレファ#」が「ミドミソドミ」で聞こえてきてしまうわけです。
そして、その時なにかに負けた気になってしまいます。(注 あくまでも僕の話です)
なので(…かどうか確信はありませんが…)世に出ているアコギギター譜の多くは、カポありの曲でも、タブ譜や音符はカポなしの状態の音で書かれています。
たまにカポありの曲で、原曲キーの楽譜も見受けられますが、ごくまれです。
カポありのソロギター曲を、原曲キーで楽譜を書く作者は、そうとう強力な絶対音感の持ち主でしょうね。
…うむ。
音を文章で伝えるのがいかに難しいかを感じながらこの文章を書いております。
(後日注 「2音上のDのコード」とありましたが、正しくは「1音上」でした)