本屋さんのクラシック音楽のコーナーを見ていてふと思ったことを書いてみます。
日本では西洋音楽に造詣が深い方は多くおられ、またその研究者も大勢いらっしゃいます。
僕たちもモーツァルトやベートーベン、時代が下ればショパン、ドビッシーなどの作曲家の作品は
一度は耳にしたことがあり、親しみがあります。
しかし、スペインから出発してラテンで発展をとげた20世紀の南米の作曲家については、
僕たちはほとんど知らないのではないでしょうか。
例えば「バリオス」「ブローウェル」「ヴィラ ロボス」。
これらの作曲家が表題に載っている音楽評論を私は本屋さんで見かけたことがありません。
いずれも、パラグアイ、キューバ、ブラジルの偉大な作曲家です。
僕は恥ずかしいことに、これらの作曲家たちについては、
クラシックギターを勉強する前まで知りませんでした。
どうも日本に「輸入」されてきた音楽は、
18世紀以降の「西洋の作曲家」群に特化し過ぎていて
「ラテン音楽の系譜」を取り上げてこなかったような気がします。
ラテン系の音楽、そしてラテンのギター音楽にも沢山の素晴らしい楽曲があります。
そして豊かな音楽の多様性を感じることが出来ます。
まだまだ僕のレパートリーは少ないですが、
時間をかけてゆっくりと理解していきたいと思います。