音楽をやる上で譜面を読めることに越したことはありません。
もちろん譜面を読めないミュージシャンがいても全然大丈夫なのですが、
少なくともクラシックを志す者にとって譜面が読めないことは致命的です。
そして、次に大切なことが譜面の『読解』です。
例えば上の写真はソルという作曲家の練習曲のうちの一曲ですが、
それをどう読解するのかがこの曲を演奏する上で非常に大切な要素となります。
メロディーはどのように歌うべきなのか、呼応する和音はどこにあるのか。
それを一種の「なぞなぞ」を解いていくような作業を続けることで、作曲者が意図する演奏を
行うことが出来ます。
最近、小澤征爾、村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』新潮社
という本を読んでいますがとても興味深いです。
指揮者である小澤征爾さんは、指揮する楽曲にとりかかる前に、まず何時間もかけて譜面を読むそうです。そして、それから自身の音楽を構築されます。
譜面、および五線紙はいわば世界共通語。
どこの国でも通用する非常に強力なツールです。
人種や国にとらわれない素晴らしい「言語」だからこそ、うまく読解していきたいものですね。
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